世界中から食材を買い集めることができ、世界中の食を楽しむことができる。
小麦粉の価格が倍になっていく過程で、パンに始まり、ピザ、パスタ、餃子、ラーメン、たこ焼き、お好み焼き、天ぷら、ケーキ、うどん、などなど、多くの食品の原材料が米粉に変わっていきました。その代替品開発能力の高さに、世界の料理人が感心しました。小麦に限らず、輸入コスト高で日本に入ってくる食材が限られていく中で、ひとつの素材を多彩に調理する技も普及しました。ちぎる、削る、踏む、丸める、たたきつける、包む。料理教室もレシピに従って材料を集め調理するといった手順説明ではなく、そこにある素材でどんな技を使って作るかに力点が置かれた「料理技教室」が主流になっています。限られた食糧のおかげで、人々は料理の腕を上げています。また、少ない食材で豊かな料理を作っていた時代の各国宮廷料理や「庶民の食卓について書かれた古い文献」が、再出版されベストセラーとなっています。
料理へのこだわりを楽しむ。
少ない食材でさらに美味しい食をつくることができる。