いい大学へ行く、いい会社へ就職することが目標となっている。自分らしさの追及は軽視されている。
学歴主義や拝金主義の輝きが失われて、人々の生き方、暮らし方はとても自由度が増しました。自分はどんな人間なのか、何をしたいと思っているのか、本当に何が好きで何を心地よいと思っているのか、といったことを大切に思う人が増えたからです。こういった人が増えたおかげで、エンターテイメントは驚くほどすそ野が広がり、こんなことをする人がいるのか!こんなすごいことができる人がいるのか!ということを楽しんだり競い合ったりするコンテンツや場が多くなりました。「もっとも美しく田植えをする女性」「もっとも早く縄をなうおじいちゃん」「お説教が絶品のお寺の坊さん」といった具合に、その人にしかできないことが称賛の対象となり、よりリアルにすごさを楽しむ場が好まれるようになったのです。かつては、素人が芸や作品を披露することのできなかった映画館や劇場、が個人芸披露の場に定期的に解放されるようになりました。
楽しみ方が増える。自分の生きがいが増える。
モノ中心から無形の楽しみに向かう。