秘伝のノート
おばあさんに昔の暮らしや知恵を聞くこともなくなり、貴重な低環境負荷な暮らし方が急激に消滅している。自分で新しい暮らしを考えれば良いともったいない、技術レベルの低い暮らしになっている。
おばあさんから受け継いだ暮らしのノートは家宝になっています。環境負荷を与えない暮らしの知恵が直筆で書かれてあるのです。両親から受け継いだこのノートは何度も繰り返し読まれているのでぼろぼろです。このノートには、食材の育て方、食事の作り方、旬のものの見分け方、漬物のつけかた、味噌の作り方、家具の作り方、風呂桶の作り方、風呂のわかし方、おもちゃの作り方などが書かれてあります。このようなコンセプトの本も多数出版され、地域ごとに異なる暮らしの知恵が一覧できるようになっています。これらの本が誕生することになったのは90歳の高齢者がきっかけでした。2010年ごろに二人の環境科学の研究者が当時90歳の高齢者に対して実施した第2次世界大戦以前の低環境負荷な暮らしの聞き取り調査メモが原型となっています。当時90歳の高齢者は低環境負荷な暮らし方の知恵をたくさん知っていたのです。いずれ風化していく運命にあったところを、ぎりぎり救いだしたものでした。国の宝と呼ぶべきでしょう。それ以来、多くの家庭では暮らしのノートを直筆で書く習慣が広まることになったのです。
暮らしの知恵を簡単に学べる。後世への伝え方が簡単。
低環境負荷な暮らしかた、知恵が後世に伝わり、学べる。
