服の素材がどこの産地かわからず着ている。服のデザインを売りにするが、着心地に関連する素材を売りにしない。
服屋では、服を素材の段階から吟味しています。服の素材は毎年産地・気候によって微妙に、色や強度、肌触りが違っているからです。特に国産の綿などはブランド化されており、ワインの産地のようなこだわりがうまれてきました。ワインの味を評価するように、「これはいつのどこ産の素材だねぇ」というような会話がされています。また素材吟味のための、「寝まきにはこの素材がいいね」というようなアドバイスを店員が教えてくれます。南部の綿が豊作の時は、そこの綿を使って、服を仕立ててもらうようにオーダーメードします。気候変化が着心地に現れるのです。自分が良いと思えるものを身につけ、満足しています。
服の着心地をアレンジできる。服の素材の感触をワインのように楽しめる。
地産地消。服の長期使用。大量生産文化からの離脱。